プロ野球で現役最年長の42歳、横浜DeNAベイスターズの三浦大輔投手は20日、横浜市内のホテルで記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。四半世紀の間、横浜一筋に歩んできた右腕は「引退という文字は数年前から頭にあった。先発で勝てなくなったらやめると決めていた」と理由を明かし、「25年間、横浜の街に育てられた。みなさんに支えられて一歩ずつ進むことができた」と感謝した。本拠地横浜スタジアムでのレギュラーシーズン最終戦となる24日の巨人戦(午後2時開始)で最後の先発登板に臨む見込み。
1992年に奈良・高田商高からドラフト6位で横浜大洋(現横浜DeNA)に入団し、背番号が「18」になった1998年は12勝(7敗)を挙げて38年ぶりのリーグ制覇、日本一に貢献した。トレードマークのリーゼントから「ハマの番長」とも親しまれた。
球団は三浦投手の功績をたたえ、背番号「18」をチームの象徴となるべき選手が付ける「横浜ナンバー」に定め、後継者が現れるまで欠番とすると発表した。
三浦投手は93年の2年目から勝ち星を重ね、昨季は元中日の山本昌、西武や横浜ベイスターズで活躍した工藤公康(現ソフトバンク監督)と並ぶ歴代1位の23年連続勝利を記録した。今季は2試合に登板し、0勝2敗。通算は534試合で172勝183敗。