レジェンド語る(1-2)
権藤博氏 「後で悔いるようなこと全くやっていない」
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2019年5月10日(金) 12:00
70年に及ぶベイスターズの歴史で、今も燦然(さんぜん)と輝くのは1998年の日本一。チームを率いたのは、当時コーチから昇格して1年目の権藤博氏(80)だった。監督として3年間の勝率は5割4分1厘で、歴代で断トツのトップ。ことし1月に野球殿堂入りしたレジェンドの思いとは-。
選手の自主性を重んじる指導方針は当時、「ノーサイン野球」とも相まって、チーム内外で賛否の声が上がった。1998年、優勝に王手をかけていた日本シリーズ第6戦で、後半戦で1勝も挙げられなかった川村を先発に抜てきするなど大胆な采配も光った。
権藤 くだらんことを言われていたけれど、サインなしでやるわけがない。あるに決まっているじゃないですか。他の監督ほどやらなかったから、ノーサイン、ミーティングをやらない、バント嫌いとか言われたけれど、バントだってやっていましたよ。