ベイスターズの春季キャンプ第1クール第2日は2日、沖縄県宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾で行われ、3年目の細川がフリー打撃で特大アーチを放ち、右翼のレギュラー奪取へ猛アピールした。投手陣では飯塚が2日連続でブルペン入りし、フォームを入念に確認しながら50球を投げ込んだ。ラミレス監督は「投打ともいい練習ができた。細川は今まで見てきた中で一番いい状態」と絶賛した。
覚悟込めた豪快打
「タイロン・ウッズみたいや」「ボールがかわいそう」。ロングティー打撃でボールを投げる鶴岡バッテリーコーチが感嘆の声を上げる。柵越えは当たり前。時には場外へ運ぶフルスイングの主は細川だ。「今日はバットの出がいいですね」と汗を拭う。
ラミレス監督から「ポスト筒香」と期待される高卒3年目の大器。昨年の秋季キャンプでの取り組みが実を結びつつあるようだ。マンツーマン指導に当たったのは田代チーフ打撃コーチだ。
横浜でのコーチ時代は多村や村田、昨季までの巨人では岡本と右の強打者を育て上げてきた名伯楽は、悩めるハマの若き大砲にもずっと注目していたという。
昨秋、9季ぶりに古巣復帰すると、細川につきっきりでタイミングの取り方を指導し、左足の動作を修正させた。