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鬼門の18試合へ挑む 30日から交流戦

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2017年5月30日(火) 02:00

 プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は30日に開幕して13年目のシーズンを迎える。18試合制となった2015年から各カードとも本拠地と敵地での3試合を隔年で行うために優勝チームは決めず、通算勝利数で勝ち越したリーグの6球団に賞金が贈られる方式を導入。過去2年はともにパ・リーグが勝ち越した。

 勝ち越したリーグの6球団には順位に応じて100万円から1千万円が、最高勝率チームには500万円が贈られる。14年までの交流戦は巨人の2度を除いて全てパのチームが制し、15年と16年もソフトバンクが最高勝率を残した。


鬼門の交流戦へ。打棒に期待がかかる横浜DeNA・筒香(右)=4月6日、横浜
鬼門の交流戦へ。打棒に期待がかかる横浜DeNA・筒香(右)=4月6日、横浜

ラミ監督は「勝率5割」目標



 2カード連続の勝ち越しで3位巨人に0・5ゲーム差と迫った4位の横浜DeNAは、30日から日本ハム3連戦(札幌ドーム)で開幕を迎える。過去12年の交流戦は負け越しが9度。ラミレス監督は「勝率5割」を目標に掲げた。投打をかみ合わせ、鬼門の18試合を切り抜けたい。

 喫緊の課題は投手陣だ。チーム防御率はリーグワーストの3・95。先発投手陣はここまで1試合平均6回未満と投球回を伸ばせず、防御率も4・00と苦しんでいる。5月はともに4試合で防御率2点台と好調のウィーランドと井納が柱となって立て直し、守護神・山崎康ら勝ちパターンの救援陣を投入する展開に持ち込みたい。

 打線は昨季、1試合平均3・3得点に抑えられた。ラミレス監督は貧打の理由について「セの先発陣は(平均)140~145キロの球速を投げる投手が中心だが、パは145~150キロが多い」と球速差を指摘する。

 力勝負には主軸打者の活躍が欠かせない。主砲の筒香は昨季交流戦で打率3割3分8厘、4本塁打、チーム最多15打点を稼いだ。今季は5月18日から股関節の違和感により4試合連続で欠場したが、復帰初日の23日の中日戦で2ランを放ち、3試合連続安打と復調。さらに昨季チームトップの打率3割4分6厘、4本塁打をマークした5番宮崎も鍵を握りそうだ。

 指名打者の起用法について指揮官は「筒香が多く入る。宮崎、ロペス、白崎も試合ごとにDHで起用する」と明かした。30日の日本ハム戦は筒香を左翼に、イースタン・リーグで打率3割3分9厘の白崎を昇格させ、DHで起用するという。

 開幕から日本ハム、ソフトバンク、楽天と昨季3タテを食らった3球団とぶつかる。ただ、主将は力強い。「相手がプロ野球選手というのは同じ。過去は分が悪い? 今年の結果は出ていない。どうなるかは分からない」。この意識を貫き、今季こそ壁を破りたい。

 鍵握る梶谷 “不調の時期”から脱却を


 悲願のリーグ制覇を成すために、この壁を避けて通れない。「交流戦をなかなか勝ち越せない流れから、ここで脱却しないといけない」。プロ11年目の梶谷はその言葉に自覚を込める。


6日のヤクルト戦で満塁本塁打を放った梶谷=横浜
6日のヤクルト戦で満塁本塁打を放った梶谷=横浜

 チームと同様、自身もこの壁に悩まされ続けてきた。交流戦は過去3シーズンで58試合に出場。打率2割1分、3本塁打、19打点にとどまっている。昨季は不調のため9番に下がったことも。この3年は6月の月間打率も2割前後。「打てない、勝てないというイメージがある。自分の状態の悪い時期が交流戦とぶつかる」。

 裏を返せば、この時期にはそれだけの伸びしろがあるといえる。今季は「不調の波を小さく」をテーマに、原因である体重のダウンをとどめようと体重管理に意識を置いてきた。27日の阪神戦(甲子園)では昨夏以来となる1試合4安打。「ここ数年は打率2割7分前後、(本塁打は)15本ぐらい。同じような成績しか残せていない。殻を破りたい」。目標であるシーズン25本塁打、40盗塁への道もおのずと開ける。

 過去7シーズン連続でパ・リーグの勝利数がセ・リーグを上回る状況も、裏を返せばチャンスだ。「セ・リーグ全体も負けが込んでくる。自分たちが勝ち越せばペナントレースで優位に立てる」。今年こそ。その思いは誰よりも強い。

クルーン氏登場、来月16~18日に


 2005~07年に在籍し、160キロ超の剛速球を武器に守護神として活躍した球団OBのマーク・クルーン氏(44)が6月16~18日のオリックス3連戦(横浜)に来場すると発表した。


剛速球を武器に守護神として活躍した球団OBのクルーン氏=2006年4月
剛速球を武器に守護神として活躍した球団OBのクルーン氏=2006年4月

 クルーン氏は05年に55試合に登板し、26セーブをマーク。同7月19日の阪神戦では当時のプロ野球史上最速となる161キロを計測した。直球で打者をねじ伏せ、在籍3シーズンで通算84セーブを記録した。

 3連戦ではオリックスOBとの「1打席対決」に登板するなど、数々のイベントに参加する。クルーン氏は球団を通じて「懐かしいチームメートやファンの皆さんに会えることがとても楽しみ。どれだけ速い球を投げられるか分からないけれど、肩は休養十分です」とコメントした。

 
 
 

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