中日
002 001 001|4
001 100 000|2
横浜DeNA
交流戦前“貯金”かなわず
中日は同点の六回1死二塁に暴投の間に勝ち越し、九回もビシエドの9号ソロで加点した。京田は三回の先制適時三塁打などプロ初の4安打を放った。鈴木は6回2失点で2勝目を挙げた。横浜DeNAのウィーランドは来日初黒星。
【フルマーク】ウィーランド、8回好投も初黒星
来日最長タイの8回115球を必死に投げた優良助っ人が、またしても報われなかった。
6安打3失点。ウィーランドは直球とカーブの緩急で崩す期待通りの投球でゲームメークした。四回1死から4者連続三振。だが、一人で4安打を打った京田に、チームメートの拙守が本塁への“通行許可”を与えてしまう。
三回2死二塁。中継プレーで隙が生まれた。京田に右中間を破る適時打を浴びると、打者走者は三塁へ。右翼梶谷から深めの位置で中継を受けた二塁石川がさらにロペスへの送球を緩めた瞬間だった。先の塁を狙い続けた京田に、本塁へと滑り込まれる。
万永内野守備走塁コーチは「ロペスが目を切っていたし、石川も本塁へ送球するなり走って(本塁までの)距離を詰めるなりしなかった。全ての歯車が狂った」。
さらに2-2の六回1死二塁。暴投で二走京田にまたも一気の生還を許し、これが決勝点に。「球場のポケットの部分に入った。年に1度、あるかないかの不運」とラミレス監督はバッテリーをかばった。
今月上旬に打ち立てた「交流戦前に貯金5」の夢はおろか、この日の敗戦で貯金をつくることさえかなわなくなった。石川は「連係のミス。それ以外はありません」と肩を落とした。最下位相手の1敗が尾を引く黒星とならないことを、願うばかりだ。