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コラム「フルマーク」/正捕手不在 不安募る

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2009年9月27日(日) 20:44

7回途中に救援登板し打者2人を抑えホッとした表情でベンチに戻る横浜・工藤(右)=横浜
7回途中に救援登板し打者2人を抑えホッとした表情でベンチに戻る横浜・工藤(右)=横浜

試合巧者とは何か。それは、勝機を狙い澄まし、相手の弱点を狡猾(こうかつ)に突く者のことだ。

先頭打者の捕ゴロを斉藤俊は手に付かず出塁させる(記録は失策)。初回のこのワンプレーで相手がほくそ笑んでいたとしてもおかしくはない。

2点差から同点に追い付かれた五回だった。2死二塁で藤江が左前打で1点を返された。中継プレーで本塁へ返球されたボールを斉藤俊は前にこぼし、打者走者は二塁へ到達。直後の右前打で同点とされる。

さらに六回1死二塁で田中を三振で打ち取ったはずのフォークボールを斉藤俊が後逸(記録は暴投)してピンチを広げ、左犠飛で勝ち越された。一つ一つのプレーが軽い。田代監督代行は「キャッチャーのパスボールでもある。若いからそういうこともあるが、何とか必死になってやってもらわないと」と注文を付けた。

残り20試合を切った今、内外野の穴以上に、正捕手不在が不安を募らせる。フロントは「若手育成」を掲げ、ベテランの仁志、工藤に引導を渡した。だが、低迷した昨季の今ごろも全く同じことを口にしていた。

単にベテランを切り捨て、若手を起用するだけでは何もならない。先見性を持った戦力の上積みがなされていないから、こういう事態を招いている。試合巧者からは、程遠い。

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