球団が一部選手の契約更改の下交渉に際し、提示額で合意に至らない場合は戦力外にする考えを示したとして、横浜DeNAの選手会(下園辰哉会長)は2日、横須賀市長浦町の合宿所で高田繁ゼネラルマネジャー(GM)と会談し、事情説明を求めた。
選手会が問題にしているのは、10月下旬に行われた中村紀洋内野手(40)と鶴岡一成捕手(36)との下交渉。関係者によると、球団側は日本シリーズ終了までに提示額で合意しなければ、来季の契約を結ばないとする意向を両選手に伝えたという。中村には2千万円増の5千万円、正捕手として108試合に出場した鶴岡には現状維持の4千万円を提示したとみられる。
高田GMはこの日、秋季練習に参加した全選手の前で「(中村らの交渉は)あくまでも特例。みんながみんな、そうはならない」と説明。ただ戦力外もちらつかせる球団側の姿勢に選手会側は不信感を募らせており、下園らが出席した会談は約2時間に及んだ。
下園は報道陣に対し、「若手は契約更改で意見を言いにくい立場。不安がっている選手もいる。これからも球団と話し合いを続けたい」と話し、高田GMは「金額に納得できないなら自由契約になるのは当然。あくまでも取り決めに従ってやっている」と球団の立場を説明した。
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