敗戦の陰で、ひっそりと更新されている記録があった。
12日の阪神戦の二回から続く21回連続無失点は2年目の横浜DeNAとしては最長記録。もちろん、球団記録はというと大洋時代の1960年に立てた42回である。故秋山登氏ら名投手が並び、日本一にも輝いた黄金時代と比べると、残念ながら記録の数字も投手陣の実力も遠く及ばない。
前夜に36歳藤井が11年ぶりに完封を飾ったのだから、12月に不惑を迎える三浦にも続いてほしかった。五回までベテランらしい執念の投球。五回も2死三塁で西岡に10球粘られ続けたが、最後はフォークで一ゴロに仕留めていた。
しかし、「22イニング目」の六回に暗転した。先頭の大和に内野安打を許してから、どこか歯車がかみ合わない。3安打3四球で3失点したところでベンチから交代を告げられた。
ただ、この継投も裏目に出る。マウンドを引き継いだ大原が満塁弾を浴び、この回一挙7失点。7敗目を喫した背番号18は「1点を守りながら、結果として大量失点してしまった」と落胆の表情で球場を後にした。
中畑監督は継投について「選手を信じた結果なのだから後悔はない」と言い切る。だが、その言葉がかえってチーム力のなさを物語る。5カード連続の負け越しとなった。
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