横浜DeNAファンの父と娘が22日、阪神戦の始球式を務めた。バッテリーを組んだのは、横浜市青葉区に住む東京都内の私立高校2年生の平田晃菜さん(16)と、父晃一さん(51)。ファンの要望に応える球団企画で実現した。
野球好きの晃一さんと小さい頃からキャッチボールをしていた晃菜さん。現在は高校のソフトボール部で主将を務め、4番遊撃で活躍している。
昨年12月に姉の紗凡さん(20)が事故で入院。晃菜さんは「(看病で)お父さんから笑顔がなくなってしまった。もう一度、家族が一丸になるチャンス」と企画に応募したという。
「これが(高校時代)最後の一球になるかもしれない。これまでの感謝の気持ちを伝えたかった」と、この8月に引退する予定の晃菜さん。娘からボールをしっかり受け取った晃一さんは「泣きそうになった。こんな場を自分にくれて感謝の気持ちでいっぱい」と笑みを見せた。
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