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横浜DeNA:交流戦3年ぶり最下位 深刻な「投低打低」

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2013年6月17日(月) 23:39

2日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げた横浜DeNA・三嶋。交流戦で輝いた数少ない一人だった
2日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げた横浜DeNA・三嶋。交流戦で輝いた数少ない一人だった

横浜DeNAは交流戦を7勝17敗で終え、3年ぶりの最下位に沈んだ。リーグ序盤は近年まれに見る快進撃で、Aクラス(3位)をキープ。だがパ・リーグ相手に敗戦を繰り返し、借金は2から12に増え、リーグ順位も5位に急落した。投手力に加えて自慢の打撃力も調子を落とし、チームは「投低打低」の課題を抱えたまま、21日(長野・阪神戦)のリーグ戦再開を迎えようとしている。

■崩れる方程式

後味の悪い敗戦に、横浜スタジアムのスタンドからメガホンがいくつも投げ込まれた。

5月17日の日本ハム戦。相手の5失策などで5点を奪ったまでは良かったが、九回の1点リードを守護神山口が守れきれない。同点に追い付かれると、さらに暴投で勝ち越しを許し、逆転負けを食らった。

結局、この一戦で山口はクローザーの地位を追われ、故障も重なって2軍へ。勝利の方程式の柱が倒れると、続くように中継ぎ陣も崩れていく。6月6日のソフトバンク戦で七回に菊地、加賀らが打ち込まれ3失点。その後も中継ぎ陣の背信投球は止まらなかった。

6月に入っての11試合で中継ぎ陣の防御率は5・65と交流戦前の3・81から大幅に悪化。いまだに新セットアッパー候補も見当たらない。

「もうこうなったら、若い選手にチャンスをどんどん与えてみるしかない」と友利投手コーチ。首脳陣は今や、あるかどうかも分からない宝探しを始めている。

■日替わり打線

野手陣も以前のような元気がない。「もう日替わり打線だよな」。試合前のベンチで中畑監督は自嘲気味に言う。

テーマは「いかにして4番ブランコの前に走者を置くか」(中畑監督)だが、交流戦前後から1番石川、2番内村が不調に陥ったことでチームは攻撃の形を見失った。

頼みのブランコはというと打率は相変わらず3割台をキープ。ただ交流戦開始前は38試合で18本塁打だったが、交流戦24試合で5本塁打とペースダウンした。

交流戦前はリーグトップを走っていた得点力も1試合平均4・3点から平均3・5点に。打率も2割6分3厘から、交流戦通算は2割3分8厘に急落している。高木チーフ兼打撃コーチは「パ・リーグの方が(セ・リーグより)力のある投手が多いし、対戦経験も少ないから」とリーグ戦への影響を否定するが、不安は拭えない。

■明るい兆しは

とはいえ、明るい兆しはなくもない。不調続きだった三浦は12日のロッテ戦で今季初完封を飾り、三嶋も先発転向後は防御率2・85と先発ローテーションの一角として成長している。

一方で打線に目を向けると、石川が8日に1軍復帰を果たしてから6試合連続安打。開幕から不調が続いていたモーガンも7試合連続安打で長らく定まらなかった3番の椅子に座った。

幸いなことは、セ・リーグ全体が60勝79敗と大きく負け越し、リーグ戦への影響は少なく終わったことだ。3位の広島とは2・5ゲーム差で、まだAクラスは射程圏内。中畑監督は「オールスターまでが大事。そこまでに何とか勝ち越したい」と闘志は消えていない。

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