横浜DeNAの加賀繁投手(27)が17日、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで自主トレーニングに励んだ。小林太志投手(29)らとともにキャッチボールやノックなどのメニューをこなした。
加賀は昨季、中継ぎの柱として自身最多の61試合に登板。4年目のシーズンを迎え、「防御率1点台を目指したい」とさらなる飛躍を誓う。
「中継ぎには加賀がいる」。ブルペンの柱に寄せる中畑監督の信頼は昨シーズン、絶大だった。
自己最多61試合でリーグ4位タイの26ホールド。これまで3点台だった防御率も2・86に改善した。だが、本人はもちろん満足していない。「リリーフなのだから1点台を目標にしないと」
課題は左打者対策だ。昨年5月31日のソフトバンク戦で2-0の八回から救援したが、左の長谷川に内野安打を浴びると、続く松中には四球。これが2失点につながり、リードを帳消しにした苦い思い出がある。
右打者からの被打率が1割台なのに対し、左打者からは4割近い。春季キャンプの実戦形式では、多く左打者と対(たい)峙(じ)できるよう首脳陣に直訴するつもりで、「今ある球種でいろいろと試していきたい」と意欲的に言う。
「昔から黙々と練習をする人。大学でもみんな加賀さんに憧れていた」。上武大で後輩だった井納(NTT東日本)は先輩をこう評する。
「1年間1軍のポジションを守りきりたい」。ことしも努力を怠らず、加賀は4年目のマウンドに向かう。
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