横浜DeNAの三浦大輔投手(39)は14日、厚木市内の体育館で自主トレーニングを公開した。国吉佑樹投手(21)、小林寛投手(23)ら若手投手陣と約3時間、汗を流した。
「自分が三浦さんや高崎さんから開幕投手を奪う」。力強く国吉は宣言した。チームの浮沈の鍵を握る若手の一人として、自らに掛けられた期待と責任の重さを理解しているからだ。
この日はあいにくの荒天で、朝恒例の山登りはなし。トレーニングもいつもとは趣を変えて、フットサル、バドミントン、そしてバットの代わりにラケットを手にしたティー打撃に黙々と励んだ。
昨年12月、同期の筒香から誘われ、米国のスポーツ施設で3週間ほどウエートトレーニングに汗を流した。国吉にとっては初めての経験。専属のトレーナーの指導の下、特別な機器を使っての鍛錬に、「体の使い方が前よりもよくなってきた」と効果を実感する。
栄養学の指導も受け、食事にも気を遣うようになった。以前は不摂生がたたり、オフに体重を増やしたこともあったが、今オフは違う。体重は変わらないものの筋肉量は増え、体が引き締まった。「これまでを反省して。自己管理はしっかりしないと」
昨季は4勝12敗、防御率3・67。「こんな成績では今年は使ってもらえない。今年は今までとは何かが違うってことを見せなきゃいけない」と自らを戒める。
課題に挙げるのは制球力。昨年の59与四球はリーグワースト4位だった。四球で自滅した試合も少なくなかっただけに、「四球の数を減らすだけでも、成長したところを見せられる」。軸足に体重を載せて下半身を安定させる。投球フォームの改善にも手応えを感じつつある。
今季は打線も強化され心強い。だが、打線に期待しているようではエースの座は遠い。「スコアボードに0を並べられるように。防御率は2点台前半でいけるようにしたい」。成長を証明する4年目が始まった。