横浜DeNAの小林太志投手(29)が13日、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで自主トレーニングを行った。キャッチボールや長い距離のダッシュなどで約3時間動き、「1年間働くことが目標。先発? そこが一番やりたいところ」と、プロ6年目の目標として先発ローテーションの奪回を誓った。
「年齢的にもそろそろキツイ。ことしからは一年一年が勝負になる」。2007年の大学生・社会人ドラフト1位右腕が、悲壮な決意を語った。
昨季は主にロングリリーフで35試合に登板。そのうち5試合が先発だったが、2勝3敗1ホールド、防御率3・74と不本意に終わった。「イニング数は結構投げられたが、使ってもらったという感じ。もう少しいいポジションで投げられるようにしたい」。プロ1年目は6勝5敗だったが、2年目以降は1軍に定着しきれず、ことし5月で30歳を迎える。
「中継ぎも先発もやって、全員で一試合をつくるんだっていう気持ちが持てた」と昨季を総括するが、投手として、真っさらなマウンドへの思いはやはり強い。「制球も球のスピードも、変化球もよくなっていけばいい」と言い、すべての面で向上することが必要だと自覚している。
昨年は第1子となる長女も誕生した。一年でも長く野球を続け、父がマウンドに立つ姿を見せたい思いもある。春季キャンプまでは、今後も4勤1休ペースで自主トレを続ける予定。「しっかり投げられる肩と下半身を作りたい」と、アピール準備を進めている。
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