新人の伊藤が八回にプロ初登板。1死から右前打を浴びたが、その後は2者連続三振に仕留め、上々のデビュー戦となった。
帝京高1年時に甲子園に出場し、最速148キロをマークする速球派だが、この日は137キロにとどまった。それでも切れのいいスライダーを多投し、昨年の首位打者の長野から初三振を奪った。続く寺内はスライダーで追い込み、捕手のサインに首を横に振ってから直球で連続三振。直球へのこだわりもうかがわせた。
伊藤は「緊張は思ったよりなかった。でもストレートが駄目だったので満足していない」と振り返った。中畑監督は「ルーキーらしからぬ落ち着きぶり。ものすごくほめてやりたい」とたたえた。
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