2点を追う六回、ラミレスが左中間に二塁打を放ち、反撃の機会をつくった。一塁へ走る途中、左太ももに突然違和感を覚えたが、そのまま二塁へ滑り込んだ。わずかに痛みもあり、途中交代した。
19日に病院で診察を受ける予定で、大事をとってオープン戦への出場は控えるという。ラミレスは「開幕に影響はない。オープン戦で打つ分をシーズンにとっておくだけ」と前向きだった。
◆先発へ猛アピール
走攻守で連日活躍する梶谷がこの日も2安打3盗塁を決め、レギュラー確保へ猛アピールした。中畑監督は「頼もしい1番打者。安定感がある。森本とともに1、2番がよく機能してくれている」と絶賛した。
オープン戦はこれまでに9盗塁を決めている梶谷。「足は荒波さんの方が速い。けれども、盗塁の技術は誰にも負けないし、負けたくはない」と競争心をあらわにする。
三回は四球で出塁すると、すかさず二盗。森本の安打などでチーム初得点した。梶谷は「自分が塁に出れば点が取れると仲間からも相手からも思われる存在になりたい」と手応えを感じていた。
◆黒羽根、見せた強肩
黒羽根が強肩を生かし、昨年のパ・リーグ盗塁王本多が仕掛けた盗塁を2回阻止。「あの肩は魅力」(中畑監督)と指揮官をうならせた。
三回は2点を先制され、なお2死一塁の場面での刺殺だった。先発高崎は「正直、バネ(黒羽根)に助けられた」と振り返った。
黒羽根は前の試合で、自らの盗塁を防がれて苦い思いをしたことから「今日は(盗塁阻止を)やり返すつもりでやった」と話した。しかし、打席では2打数無安打と振るわなかった。「あとはバッティングだけ」と反省した。
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