横浜DeNAが新外国人選手として、米大リーグで2020年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた前ドジャースのトレバー・バウアー投手(32)=右投げ右打ち=を獲得することが13日、分かった。球団関係者によると今月下旬にも来日する見通し。
米国出身のバウアーは、12年にダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。150キロ超の速球にカーブやチェンジアップなどを織り交ぜる。レッズ時代の20年に5勝4敗、防御率1・73でサイ・ヤング賞を獲得した。メジャー通算は83勝69敗。
ドジャース時代の21年に女性から性的暴行疑惑で提訴され、同7月に制限リスト入り。22年4月に324試合の出場停止処分を科され、同12月に194試合に軽減された。ドジャーズは今年1月に退団していた。
球団は暴行疑惑に関して慎重な調査を行い、バウアーが米国の裁判で有罪判決された事実などがないことを確認。球団関係者は「代理人、本人とも話した上で、日本に来てもしっかりやってくれると確認できた。彼もベイスターズに来ることに興味を持ってくれている」と話している。
バウアーは19年にベイスターズの2軍施設を訪問し、今永らと交流した経験がある。その際に「日本の野球に興味を持ったのはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。彼らのプライドを懸けた野球を見て刺激を受けた。できればメジャーで引退する前でないどこかの時点で来られたら」と日本でのプレーを希望していた。
DeNAがバウアー獲得へ 2020年サイ・ヤング賞右腕
京山(右)に変化球のリリースで助言を送るバウアー=2019年12月、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」 [写真番号:1146071]
ベイスターズの球団施設を訪れて今永(左)と握手を交わすバウアー=2019年12月、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」 [写真番号:1146072]