
昨季自己最多の11勝を挙げ、初の開幕投手を目指す横浜DeNAの大貫晋一投手(28)は、かつて横浜スタジアムで現役時代の三浦大輔監督(49)に声援を送っていた。本紙元日紙面に掲載した対談企画の“延長戦”では、当時の思い出を振り返るとともに、三浦監督が大貫の成長と今後の期待を語った。(聞き手・中西悠、真野太樹)
-横浜市出身の大貫投手は子どもの頃に横浜スタジアムに通っていた。当時の三浦監督の思い出は。
大貫 小学生の頃はいつも外野席から試合を見ていた。エースとしてはもちろん、ファンの方から愛される特徴的なキャラクターの印象が強かったです。
三浦 狙い通り。甲子園に出ていなかったし、プロ野球で有名になりたい、目立ちたいと思って奈良から出てきたから、覚えてもらうために、いろんな特徴をね。
大貫 (ハマの番長という)ニックネームも覚えやすかった。めちゃくちゃ応援していましたよ。
三浦 当時そうして観戦していた子どもだった大貫がプロのマウンドで投げている。ということは、今は将来プロ野球選手になるかもしれない子どもから見られているってことだからね。「大貫さんを見ていたんです」って10年後くらいに言われるかもしれない。子どもたちに夢を与える立場になったんだよ。
大貫 感慨深いです。しっかり投げないといけないですね。
-新人時代から当時投手コーチだった三浦監督の指導を受けている。心に残っている言葉は。