三浦監督が率いて2年目の横浜DeNAは、73勝68敗2分けで3年ぶりの2位に食い込んだ。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで3位阪神に敗れたが、一時は首位ヤクルトに迫るなどチーム力は底上げされた。最下位からの「横浜反撃」を掲げた1年間の進化を追う。

8月10日、横浜スタジアム。浜口は阪神・伊藤将との息詰まる投手戦を制した。8回3安打8三振無失点。3ボールになること8度。それでも崩れず、与四球はわずか1。チームを2位浮上へと導くピッチングに、木塚投手コーチは「大きな収穫。続けられればチームをけん引する投手になれる」とうなずいた。
変革の原点は春季キャンプにあった。就任2年目の三浦監督が投手陣に示した目標は「全員が80%以上の確率で投手有利のカウントをつくる」。第1クールは全投手が真っすぐだけをストライクゾーンに投げ込んだ。
殊勲の「Wエース」【下表:主な先発投手の個人成績】
DeNA番長流2年目の進化 与四球減少、原点回帰が結実
3年ぶりに規定投球回をクリアした今永=8日、横浜 [写真番号:1117480]
主な先発投手の個人成績 [写真番号:1117481]
先発投手成績 [写真番号:1117483]
4年目でキャリアハイの11勝をマークした大貫=9日、横浜 [写真番号:1117482]