横浜DeNA4-0阪神
ナインとベンチが少しずつ、だが確実に積み重ねたものが大飛球となってスタンドに届いた。
0-0で迎えた七回2死満塁。打席の桑原は「好投手なので、腹をくくって一発で仕留める気持ちで臨んだ」。ファーストストライクの141キロを振り抜くと、高々と舞い上がった白球は左翼席で跳ねた。実に5年ぶりとなる満塁弾は、緊迫の投手戦の中、値千金の一発となった。
決断のたまものでもある。柴田の犠打で2死二塁とし、伊藤を代打に送るも、申告敬遠。打順はここまで無失点の浜口だったが、三浦監督は関根を代打に送った。「点を取りにいった。つなぐ気持ちを表現してくれた」。関根はしてやったりの初球ドラッグバントで満塁とし、桑原のグランドスラムに結実した。
これで2008年以来となる阪神戦5連勝で、9年ぶりに阪神戦の勝ち越しも決めた。(京セラドーム)