
プロ野球横浜DeNAベイスターズの山崎康晃投手が、史上最年少の29歳10カ月で通算200セーブを達成した。入団8年目、起伏に富んだ野球人生を支えてきたのは、昨秋に亡くなった母ベリアさん(享年51歳)だ。「プロ野球選手になったことを一番喜んでくれたのがお母さん。この瞬間には立ち会えなかったけれど、これからも記録を伸ばせるように、良い報告ができるように自分に磨きをかけて勝負したい」。最愛の人にささげる抑え投手の金字塔だった。
一番のファンだった母がバックネット裏で見守ることはもうない。それでも、マウンドの山崎はグラブにプリントされた「Belle」の文字に目を留め、闘争心をかき立てる。「お母さんと一緒に戦っている」。雄たけびとともに阪神打線を封じ、今季30セーブ目を手にした。
初セーブでハグ
DeNA山崎 亡き最愛の母へ届け、最年少200セーブ
プロ初セーブを挙げ、母ベリアさん(右)に記念ボールをプレゼントする山崎=2015年3月、横浜市中区の横浜スタジアム [写真番号:1108206]
手首の付近に「Belle」と刻まれている山崎のグラブ(球団提供) [写真番号:1108207]