DeNAの新星・梶原昂希 導かれた長距離砲、重圧を力に
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2022年1月24日(月) 05:00
横浜DeNAに9人の新人選手が加入した。最下位からの雪辱を期すチームで飛躍を誓うルーキーの横顔を紹介する。

梶原昂希の人生設計は、大分雄城台高に入学するまで堅実そのものだった。「国立の大分大学に進んで、将来は大分で県庁か市役所に入れたらって」。野球には、どちらかといえば仲間と楽しむものとして接してきた。
小学4年生の頃に地元の少年チームに入り、中学校では軟式野球部に所属。硬式球を扱うクラブチームに進む考えは「一切なかった」。試合に出始めたのも最上級生になってから。ごく一般的な野球少年の歩みだった。
才能の片りんと文武両道
それでも中学時代に打撃の原点がある。県大会で右翼席に運んだ。「オーバーフェンスのホームランは初めてで、その時の感覚が気持ち良かったのはずっと覚えている」。長打への渇望が芽生えた。
DeNAの新星・梶原昂希 導かれた長距離砲、重圧を力に
新人合同自主トレーニングで汗を流す横浜DeNAの梶原(右)=8日、横須賀市(立石 祐志写す) [写真番号:974628]
4年秋の関東地区大学野球選手権決勝で、逆転打を放って喜ぶ神奈川大の梶原=2021年11月、横浜 [写真番号:974631]