DeNAの新星・粟飯原龍之介 家族が背中を押してくれた
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2022年1月21日(金) 05:00
横浜DeNAに9人の新人選手が加入した。最下位からの雪辱を期すチームで飛躍を誓うルーキーの横顔を紹介する。

「野球はもうやめようかな」
当時中学3年生だった粟飯原龍之介は、進路を決めかねていた。千葉・成田シニアでは下位打線を打つ二塁手。「チームで身長は小さい方」という細身の体で俊足を生かす選手だった。
一方、学校ではバレーボール部に所属。「裏エース」のアタッカーとして活躍していた。「野球では目立った選手じゃない。高校野球はもっと厳しい世界。それならバレーでいいかな」。胸の内を家族に伝えると、祖母・信子さんが優しく背中を押した。
「やめるのは簡単。続ける方が難しい。もう少し頑張ってみたら」。真新しいグラブもプレゼントしてくれた。家族の激励に粟飯原の思いは固まった。「やっぱりみんなの期待に応えたい」
エネルギーは祖母の手料理
DeNAの新星・粟飯原龍之介 家族が背中を押してくれた
新人合同自主トレーニングで汗を流す横浜DeNAの粟飯原=9日、横須賀市(中西 悠写す) [写真番号:971552]
昨夏の全国高校野球選手権千葉大会で東京学館打線をけん引した粟飯原=2021年7月、千葉・袖ケ浦市営球場(千葉日報提供) [写真番号:971551]