6年ぶりの最下位に終わった2021年シーズンを、選手の「VOICE」で振り返る。
次世代のショートストップはチームに新たな風を吹き込んだものの、上昇気流を巻き起こすまでには至らなかった。後半戦を1軍で過ごした横浜DeNAの森敬斗内野手(19)。打率1割9分4厘、6失策とプロの壁にぶち当たった高卒2年目の今季を「悔しい。自分のやりたいことがうまく表現できなかった」と冷静に受け止めている。(構成・小林 剛)

─今季は1年目の8試合から大幅に出番が増え44試合に出場した。得点を付けると。
「40点くらい。(今季初スタメンの中日戦で)最初に打って、こんな感じで入っていけば、試合で起用してもらえると思っていたが、そんな簡単ではなかった」
─具体的には。
「手も足も出ないという感じではない。ただ、同じように結果を出すことが難しかった。体でも心でも、立ち返る場所、原点とするものを持っていれば良かった。常に明日は来る。毎日、自分(の状態)が変わる中で、どう良い時と同じようにやれるか」
「1年目からノートに感覚を書き連ねてきたが、同じようにやってもうまくいかなかった。結局振り返ると、あやふやな感触があった」
─印象に残る試合は。
プロ2年目の壁・森敬斗「結果を出すこと難しかった」
来季の開幕スタメンを誓う森=横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」 [写真番号:906433]
来季の開幕スタメンを誓う森=21日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」 [写真番号:906548]
横浜DeNA・森=21日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」(立石 祐志写す) [写真番号:907624]
今永の一本締めの後、試合前のパフォーマンスで場を盛り上げた森=21日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」 [写真番号:906549]