【ラミ流】勝負師の5年間
光と影(上)佐野、三嶋…若き才能を芽吹かせた「眼力」
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2020年11月16日(月) 05:00
横浜DeNAのアレックス・ラミレス監督が退任した。積み上げた白星は球団歴代3位の336勝。10年連続Bクラスと低迷していたチームを立て直したが、大胆な采配は時に大きな批判も呼んだ。勝利を求め続けた「勝負師」の5年間を追う。
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「彼は明るいキャラクター。常に試合に出たら打率2割9分、20本塁打、80打点は残せるよ」。1月、ラミレス監督は佐野恵太のキャプテン就任と4番指名を公言した。
理想の主将には前任の筒香嘉智(レイズ)や阿部慎之助(巨人2軍監督)を挙げた。「自分の調子が悪くても周囲の雰囲気を盛り上げられる選手がいい」。昨季まで控え野手だった4年目の佐野の重圧は計り知れないが、「それだけの能力はある」と迷いはなかった。
光と影(上)佐野、三嶋…若き才能を芽吹かせた「眼力」
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最終戦を終え、手を振る横浜DeNA・ラミレス監督=14日、横浜 [写真番号:412939]
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試合前練習中に和やかなムードで佐野と話し合うラミレス監督(左)=神宮 [写真番号:412938]