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わが人生・江崎玲於奈(20) 若い時代の研究実る

わが人生 | 神奈川新聞 | 2022年7月20日(水) 00:00

 各界を彩る神奈川県ゆかりの人物が、自ら半生を振り返る連載「わが人生」。成功に至る道程とそこで培われた人生観とともに、懐かしい生活風景や人生を翻弄した激動の世相も映し出しています。約半世紀にわたり神奈川新聞読者の皆さまに愛され、今なお色あせない「わが人生」企画。バックナンバーの中から厳選し、カナロコで復刻掲載します。第六弾は、物理学者・横浜薬科大学学長の江崎玲於奈さん。全63回。

 現在の観点では不適切な表現や状況が異なる事象もありますが、紙面掲載当時の表現、表記をそのまま掲載しています。著者の所属先など関係者・関係組織へのお問い合わせはお控えください。

2015年12月29日掲載

ノーベル賞の金メダル、右のサイエンスの女神が左の自然の女神のベールを取り外している。研究を意味するのであろう

 自然科学の研究には、著名な学者の名を取った二つのタイプがある。一つは、素粒子物理学(高エネルギー物理学)や天体物理学など、応用を全く視野に入れず、宇宙の基本原理や物質の究極構造などに関わる新知識を目指す研究。これを「ボーアタイプ」の研究と呼ぶ。もう一つは、新課題への挑戦や、新分野の開拓を目指し、成果の活用や応用を視野に入れた研究。これを「パスツールタイプ」の研究と呼ぶ。イノベーション(技術革新)を「科学知識を社会的、経済的価値に返還すること」と定義すれば、イノベーションに寄与するのは性格上、ボーアタイプの研究ではなく、パスツールタイプの研究が求められるのである。

 
 

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