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教室に香る夏ミカン
教室に行こう 相模原市立星が丘小学校

教室に行こう | 神奈川新聞 | 2016年5月16日(月) 18:29

授業が終わって、夏みかんを調べる子どもたち
授業が終わって、夏みかんを調べる子どもたち

 4月。4年4組37人は、学年集会を終えて教室に戻ってきた。先に入った先生は、子どもたちに分からないようにあることをした。いつもとわずかに違う教室の様子に気付いて、

「あれ、いいにおいがしない?」
「深呼吸が気持ちいい」と騒ぎ始める子どもたちに、先生がすぐさま声を出す。
「さあ、2時間目の始まりです」

 国語の授業が始まった。

 授業は、教科書に載っている物語の場面を、動作や音読を交えた劇を行いながら、主人公の人柄を考えていく内容である。

 演技が終わると先生は、「主人公の運転手さんは、どうして帽子の中に夏ミカンを入れたのですか?」と問いかけた。

「チョウを逃がしたから」
「チョウがいなくなった子どもが悲しむから。あやまりの気持ちで入れた」

 先生は続いて、「主人公の運転手さんはどんな人柄ですか?」と質問する。

「他の人を思いやる行動ができる人」
「やさしい人」
「みんなのことを考えている人」

 最後に、主人公の人柄をまとめるため、子どもたちが書くことに集中し始めると、先生はまたあることをした。

 しばらくして、「これで、2時間目の授業を終わります」と先生が言ったとたんに、子どもたちがわっと先生の周りに集まった。

「先生! 夏ミカンを持っているでしょ」

 子どもたちは一人一人が気になっていたことを確かめにきたのだ。先生は、夏ミカンの皮を絞り、においを教室にまいていたのである。

「夏ミカンの香りがあるといいと思ってね。これ、熊本産の夏ミカンだよ。熊本を応援したくて買ってきたんだ」

 先生の人柄が、主人公と重なり、子どもたちの興味と理解が深まった。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


帽子をとると、ちょうが逃げてしまいました
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