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「食」のバトンつなぐ
教室に行こう 県立城郷(しろさと)高校(横浜市神奈川区)

教育 | 神奈川新聞 | 2015年8月10日(月) 09:54

みそソムリエの指導で「仕込み」をする手にも徐々に力がこもる
みそソムリエの指導で「仕込み」をする手にも徐々に力がこもる

 5月28日、調理実習室。家庭科の自由選択科目「フードデザイン」を学ぶ3年生19人は、みそソムリエの資格を持つ講師を迎えて緊張気味。学校に隣接する「日本味噌(みそ)株式会社」の職人さんから、味噌の仕込み方を習うのだ。

 「味噌づくり!? 楽しそう!」

 「頑張るぞ~」

 初めての経験に期待も募る。

 さすがに一からとはいかず、同社の「手作り味噌キット」を使用。あらかじめ蒸された大豆をステンレス製のバットにあけ、器具を使って手作業で均一につぶしていく。3~4人一グループで約4キロ。作業は簡単だが、だんだん疲れてくる。

 「うまくつぶれましたか?」とみそソムリエが声を掛ける。

 「粒が残らないようにつぶすことが大切なんだって」

 「結構大変だね」

 つぶし終えたら煮汁を加え、米麹(こめこうじ)と塩を足し、空気を抜くために団子状にして、プラスチック製の樽(たる)に詰めていく。丸める作業は楽しく、笑みがこぼれる。詰め終えたら樽に班員の名前を書き入れ、仕込みは完了した。あとは熟成を待つ間に3回切り返し(天地返し)をして、8月末に完成だ。


1回目の天地返し。風味よく熟成させるための大事な工程だ
1回目の天地返し。風味よく熟成させるための大事な工程だ

 「味噌の味は、手間ひまかけて深みを増していくと知った」

 「初めて味噌をつくった人はすごいと思う」

 1カ月後、今度は会社を訪問。蒸し暑い工場内で、仕込みの工程をあらためて確かめた。大きな釜やベルトコンベヤー、巨大な樽を見て、「授業でやったことが機械化されているよ」と驚きの声。見学から戻ってすぐ、1回目の天地返しも行った。

 「マイ味噌」が無事できあがれば、9月12・13日に行われる文化祭で保護者が豚汁をつくる手はずになっている。長年培われた技術でつくった伝統の日本食材。どんな色、味、思いの豚汁ができるだろうか。地域で働く人の協力を得て、子から親へ「食」のバトンをつなぐ。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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