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横須賀市立大塚台小学校(横須賀市)
教育 | 神奈川新聞 | 2018年12月4日(火) 13:05
考えつなぎ次々発想
付箋紙使い 「地層がどのようにできるか」
11月13日、6年3組。理科の時間。今日の学習の目当ては「地層がどのようにできるか」だ。
子どもたちは、それぞれ地層がどのようにできるかについて予想し、付箋紙に書いていく。自分の考えを整理し、意見交換しやすくするためだ。
書き終わった子どもから、近くの友達と付箋紙を見合っての意見交換が始まる。ある子は、どう説明すればみんなに伝わるか、声に出して練習している。
さあ、次はクラス全体で話し合う時間だ。
「雨が降ったり、風が吹いたりしてできていくんじゃないかな」
他の子も自分の考えを説明し始める。
「風で礫(れき)とかが飛ばされて積もって雨で固まると思う」
「それ、私の意見と似ている」「海の砂や泥が運ばれて地層になるんじゃないかな」「波の力で運ばれるの?」「はじめは、礫だったけど、後から海が削って、そこから砂や泥が入って層になったと思う」
子どもたちは、これまでの学習で身に付けている言葉を使い、考えをつないでいく。
「雨」という発想から「海」という考えも出てきた。子どもたち同士で学びを徐々に深めていく。
「川が砂や石を運んでできていったんじゃないかな」
どうやら、水が関係しているらしい。水の力による運搬や堆積について気付き始めた。友達の発言を受けて、具体的なイメージが膨らんでいく。
すると、ある子どもが、「魚の食べかすとか、砂とかが運ばれて…」
説明の途中で、言葉に詰まった。自分の考えを言葉にするのは意外と難しい。
すると別の子が、その子の言葉を受け止めて、「水の力が加わって砂が運ばれて、どんどん重なってできたと思う」と、つないでいく。
小さな付箋紙から始まった話し合い。温かい雰囲気の中で、クラス全体へと学びが広がっていった。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/