和太鼓がつなぐ学び
全校生徒6人が「つながり」を大切に

清川村立宮ケ瀬中学校の生徒たちによる勇ましい和太鼓演奏が、会場に響き渡った。
2019年11月1日に開催された「かながわ子どもスマイルウェーブ地域フォーラムin愛甲」。同校は、小・中学校9年間を通した「つながり」の大切さについて発表した。その一環として取り組んだのが、和太鼓の演奏である。曲目は、生徒自身が制作したオリジナル曲「荒波」だ。
宮ケ瀬中は県内で最も規模の小さい中学校で、19年度の全校生徒は6人。どの行事も全生徒・全教職員が一緒に活動している。
和太鼓活動は、10年以上の伝統がある。生徒の自主的・主体的な活動を通して、仲間と協力したり、自分たちで曲を創り上げたりすることで得られる、喜びや感動、達成感を大切にしている。

フォーラム終了後の生徒たちの振り返り。
「覚えられるかやりきれるかなど、不安がたくさんあった。でも2、3年生や先生が分かりやすく教えてくれたので、投げ出さずに1年間やり通せた」(1年生)
「和太鼓という心を豊かにしてくれる芸術に出合えてよかった」(3年生)
「自分が卒業した後も、ずっと宮ケ瀬に和太鼓が残っていたらすごくうれしい」(3年生)
それぞれに、自分自身の成長や仲間とのつながりの実感、そして和太鼓への愛着が、等身大の言葉でつづられている。
生徒一人一人が主役となって取り組む多くの活動や経験、小学校や地域との連携などを通して、宮ケ瀬中では「たくましい精神」と、自他を大切にする「思いやりの心」に満ちた生徒が、地域の中で成長している。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/