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より深い学びを追究
教室に行こう 県立厚木高校

教育 | 神奈川新聞 | 2016年11月1日(火) 19:31

実験方法も生徒たちが話し合いながら模索している=県立厚木高校
実験方法も生徒たちが話し合いながら模索している=県立厚木高校

◆身近な疑問をとことん研究でき「楽しい」

 7月21日の「ヴェリタス2」の授業。県立厚木高校は文部科学省の事業であるスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、理数教育を推進している。科目「ヴェリタス1・2」では、全生徒が主体的に研究活動を行う。1年生の「ヴェリタス1」では1人1テーマで研究を行い、科学的思考力を養う。2年生の「ヴェリタス2」ではグループ研究により協働して課題を解決する力も養う。

 この日の授業では、中間発表で受けた指摘をもとに、研究計画を練り直した。研究テーマ「植物からガラスを作る」を進めているチームは、ガラスに含まれる金属の分析方法を話し合った。教科書や資料集などを調べて実験の手順を決め、新たな計画書を担当教員に説明し、承認をもらう。

 メンバーや担当教員とのディスカッションを通して、既存の学習内容をより深い学びへとつなげる。アドバイスをもらうこともあれば、修正を迫られることもある。授業時間だけでは飽き足らず、放課後に実験室で研究を進めるグループもある。

 「ヴェリタス2」の研究テーマは、「食べられるクレヨンの作製」や「柿の葉のタンニンから抗菌剤をつくる」など、自分たちの身近なものに着目したものであることが多い。テーマを決めた後、メンバーで話し合いながら実験方法などの計画書を作成する。研究は役割分担を行い進めていく。時には実験装置まで自分たちで作製する。7月に中間発表を行い、年度末には集大成として研究成果を英語で発表し、ディスカッションを行う。この日はネイティブの外国語指導助手も授業に参加していた。

 この授業では、生徒から「自分のアイデアを実行できることが楽しい」などの声が上がっている。生徒の主体的に学ぶ意欲を刺激している。


生徒がテーマを選んで研究計画をつくり、主体的に学ぶ姿勢を養っている=県立厚木高校
生徒がテーマを選んで研究計画をつくり、主体的に学ぶ姿勢を養っている=県立厚木高校

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

 
 
 

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