目指す学びをつくる
学力向上シンポで大人が熱く語り合う
県総合教育センター善行庁舎の大講堂に1月17日、県内の小中学校の先生や保護者、指導主事ら233人が集まった。
横浜国立大学教育学部の青山浩之教授と池田敏和教授の基調講演の後、「子どもたちの学びをつくるには」というテーマで、学校や家庭・地域で子どもと関わる大人たちが語り合った。
「テストの点がいい、イコール頭がいい、って思っている子が多いんじゃないかな」という保護者の発言をきっかけに、参加者同士の語り合いが、大講堂全体へと広がった。
「学校の教員に一番大切にしてほしいことは、その子を認めること。教員が子どもの一面だけしか見ていない、というのはいけないことだと思う」と、ある校長先生。
「子どもの、例えば『誰かの役に立ちたい』という思いを引き出すような授業、子どもの学びにつながる意欲を育てる授業づくりを、神奈川は目指しているんです」と青山教授。
「子どもに新たな世界をつくってもらいたい。そのためには、まず先生自身がワクワクする気持ちを、子どもたちに示していただきたい」と別の保護者。
「子どもにとって最初は興味のなかったものでも、面白いと思えてくるような授業づくりをしていこう、という大きな示唆をいただきました」と池田教授。
大人が、子どもの学びづくりについて熱く語り合った。参加者のアンケートに「語り合いタイム、と~ってもよかった。ずっと話していたい感じでした。他業種、さまざまな立場の方と濃厚な実りのある話ができました。来年も参加したい!」というものがあった。
2007年度に始まった「かながわ学力向上シンポジウム」。本年度は21年1月24日、「かながわ県民センター」(横浜駅西口徒歩5分)で開催予定だ。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/