小中で取り組み共有
「安心・安全な学校づくり」へ大きなヒント

恒例の小中合同ミーティングの日。厚木市立睦合東中学校生徒会と中学校区の同市立清水小学校、妻田小学校の児童会メンバーが集まり、各校の「安心・安全な学校づくり」について話し合う。
中学生のあいさつの後、子どもたちは4つのグループに分かれて「安心・安全な学校づくりに向けて3校で共通して取り組める活動」についての話し合いを始めた。
「3校でそれぞれ取り組んでいる『ケガ防止シール』や『けがの集計』『けがの件数ポスター』は、共通した活動にできると思います」と小学生が発言すると、中学生が「他にけがを防止する活動はありますか」と投げ掛ける。
小学生からは「校舎の滑りやすい所に、歩くように促す『亀のマーク』を掲示することで、走る人が減りました」「自分たちの小学校でも、そういう取り組みをするといいかも」など、次々と発言が飛び出す。

また、別のグループでは、互いの良い言動を捉え、葉、花、実、鳥の形のカードにメッセージを書いて、大きなりんごの木に貼っていく中学校の活動について、小学生が質問し、中学生が答えている。
「花などのメッセージの数を、なぜ集計するのですか?」「集計してグラフにすることで、自分たちが頑張ったことや、自分たちに足りないことが、見えるようになるからです」
小学生たちは、一斉にうなずく。中学校での活動は、小学生たちに大きなヒントを与えたようだ。
この3校は、安心・安全な学校づくりのための仕組みが、世界保健機関(WHO)の関係機関から認証された「インターナショナル・セーフ・スクール(ISS)」だ。これまでの取り組みに加えて小・中学校の子ども同士がつながり、考え、行動することで、より「安心・安全な学校づくり」が、実現していく。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/