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教室に行こう
茅ケ崎市立鶴が台小学校(茅ケ崎市鶴が台)

教育 | 神奈川新聞 | 2019年5月28日(火) 15:20

ノート活用し伝え合う
友達と比べて「ちょっと違う」「なるほどね」


ノートを活用する子どもたち
ノートを活用する子どもたち

 5月9日。3年2組、算数の時間。23人の机がコの字形に並ぶ。8×□=56。□の中に入る数の求め方を考える授業だ。3年生では、掛け算の決まりについて学習していく。

 「これ、これ!」

 ノートを指さしながら、クラス全体に伝えようとする子がいる。子どもたちのノートには自分の考えが図や式で表現されている。

 □の中の数字をどうやって求めたのか、ノートを使って、自分の考えを友達に伝え合う。

 自分のノートをめくり、考えの根拠となる箇所を探す。つぶやきながら、子どもたちはノートを見せ合う。

 そして、友達の考えと、自分の考えとを比べる。


互いに考えを伝え合う
互いに考えを伝え合う

 「似ているけど、ちょっと違う」「私は反対に考えたんだけど」

 「でもさ、○○ちゃん、反対に考えるってどういうこと?」 「掛ける数と掛けられる数を入れ替えて…」

 「掛け算のページってどこだっけ?」

 「ここだよ」

 「この方が僕は考えやすい」

 「なるほどね。なるほどね」

 子どもたちは、ノートをお互いに見せ合いながら、生き生きと考えを伝えていく。

 「僕は、8の段を考えて、56は大きな数だから8×9、8×8、8×7…と考えた」

 「早いからそう考えたの?」 「早さではなく、僕はこの方が考えやすいからだよ」

 「なるほど…」

 先生も、子どもたちの様子を見ながら、さりげなく声を掛ける。

 「なるほど」「そうなんだ」「〇〇さんの得意な方法だね」「大丈夫。間違えてもいいよ」

 一人一人を認め、子どもたちの考えを認め、伝えたい気持ちを引き出す。

 子どもたちは、温かい雰囲気の中、多様な考えを受け入れながら、考えを深めていく。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

 
 

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