読書の面白さ伝えて
お薦め本紹介 「私も読みたくなってきた」
「うっかりする場面が出てくる話!」「自分にも、あるあるって思える話!」「えー、なぜ?って思う話!」
図書室で行われている1年生の国語の授業。「今までに読んだ中で、面白いお話、たくさんあったね」という先生の言葉に、勢いよく答える子どもたち。
「音や歌が出てくる話!」と一人の子が言った。すると、別の子が「キーカラカラ キークルクル」と続く。さらに、みんなで「キーカラカラ キークルクル」。みんなで学んだ教科書の教材の一節だ。
ほほ笑みながらうなずく先生。「今日は、今までに図書室で読んできた本には、どんな面白さがあるのかを紹介してもらいますよ」と伝える。
子どもたちは、国語の時間や休み時間に、自分で見つけたり図書室の先生に薦めてもらったりして読んできた本を、改めて読み返し、どんな面白さを伝えようかと考えていく。
いよいよ友達への紹介。まずは近くの友達に。そして、みんなで、ある子が選んだ本の面白さを分かち合う。
「『むしむしでんしゃ』っていう、いもむしの電車が最後はチョウになる話。途中で止まってさなぎになるんだよ」「どうして最後はチョウになるんだろう」「えー、ぼくも、なぜ?って思う」「わたしも読みたくなってきた」
この学習では、前の時間までに、司書教諭や保護者も参加して、子どもたちにお薦めの本を紹介している。
紹介された本を読み、面白さを味わっている子どもたち。自分がお薦めする本を紹介して、友達にも読んでもらいたいという思いがあふれている。
担任、司書教諭、保護者。さまざまな大人が関わりながら、子どもたちに読書の面白さを伝える。子どもたちもたくさん考えて、精いっぱい友達に紹介する。
多くの人の思いが結び付き、読書の面白さがみんなに伝わっていく。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/