世代超え一緒に活動
「地域との関係深くなる」「交流の幅広がる」

12月。中学生と地域の人たちが、一緒にスポーツを満喫している。「手加減してプレーしてくれているのに、それでも勝てない。やっぱりすごいな」。体育館でバドミントンをしていた生徒がシャトルを拾いながらつぶやく。
グラウンドでは、卒業生を含む社会人サッカーチームの華麗なパス回しに、「絶対止める」と汗びっしょりになりながら何度も挑んでいく生徒の姿。
町のパークゴルフ場では「うまいねぇ」と生徒のナイスショットに、地域の人たちがハイタッチで応えた。
全力プレーの後は、地域の人たち手作りの豚汁に舌鼓。500人分があっという間になくなった。豚汁を頬張りながら、生徒たちから笑顔があふれた。「地域のみなさんが本気で私たちに寄り添ってくださることがうれしい。この町でよかった」「来年も絶対にやりたい」
午後からは、生徒会本部役員の進行で生徒と地域の人たちによる討論が始まった。テーマは「もっと楽しい会にするために!」「中井町を盛り上げるアイデア!」だ。
「地域の人と話すことができて楽しかった。回数を増やせばもっと地域の方たちとの関係が深くなると思う」「小学生にも参加を呼び掛けるとよいのでは」「スポーツの種類を増やしたり、生徒も豚汁づくりに参加したり、もっともっとそれぞれの人が得意分野をいかせるようにすると交流の幅が広がるよ」
生徒からアイデアが次から次へと飛び出した。
「少しアドバイスするだけで、どんどん上達していく子どもたちとプレーするのは楽しい」「顔見知りになると、気軽に声が掛けられるので自然と町が明るくなる」
地域の人たちの表情も明るく、「中学生がこんなに夢中になって町を盛り上げる方法を考えてくれる。頼もしいよ」と笑顔が返る。
一緒に活動し、世代を超えて地域の人の温かさに触れることで、自分たちの住む町を共によりよくしたいという思いが強くなっていった。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート
神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/