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教室に行こう
山北町立川村小学校(山北町山北)

教育 | 神奈川新聞 | 2021年10月25日(月) 15:00

みんな主役 認め合う
一人一人安心して参加できる授業を実践

歌詞に合わせて手話で表現

 「ついにみんなが待っていた~」。先生の声を受け、子どもたちから「わぁ」と歓声が上がる。「イントロクイズ、スタートです」の先生の声の後、CDデッキから前奏の一部が流されると、一斉に子どもたちの手があがる。

 2年生の音楽科の授業。どの子も主役として授業に参加する。山北町立川村小学校は、学校経営計画の重点目標の中でも「みんなの居場所がある学級・学校」づくりと「職員の温かな働きかけ」を大切にしている。

 先生は誰に答えてもらおうか迷いながらも一人の子に目を向ける。指名された子は瞳を輝かせながら自信をもって、笑顔で答える。周囲からの歓声。教室内は、答えに詰まっても、間違えても大丈夫という雰囲気に包まれ、全ての子どもが安心して授業に参加できている。イントロクイズで正解した曲の歌詞を全員が手話で表現する。

グループの発表をみんなが見守る

 続いて、少人数のグループで、3拍子のリズムに合わせたバンブーダンスを披露する。クラスメートに自分たちのグループを見てもらえる時間が確保されている。全ての子どもにとって自分を認めてもらえる居心地の良い雰囲気、空間、環境がつくられていく。

 子どもの音楽を通したさまざまな表現活動に対して、「いい感じ」「上手」「よく覚えていたね」「なかなかやるね」「前回よりうまくなっているね」「上手だからお手本になってくれる?」など、先生からの「褒め言葉のシャワー」が、温かなまなざしとともに絶え間なく注がれる。子どもは自然とお互いを認め合い、「人を大切にする文化」を築いていく。

 コロナ禍では、音楽科の授業において、みんなで大きな声で歌うことは難しい。多くの制限のかかる状況でも、先生からの温かい声かけのなか、さまざまな表現活動を通して、全員が音楽の楽しさを実感していた。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

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