仲間の絆受け継いで
「赤中のバトン」。生徒主体で行事運営
「the BEST 最高学年の自覚を。最高の思い出に。9年間の絆の集大成に!」
3学年のフロアに掲示された学年目標。生徒は、いよいよ卒業に向けた取り組みに熱がこもってきた。校舎に歌声が響き渡る。式の練習では、リーダーの生徒が前に立ち、先を見越して指示を出す。他の生徒は指示を聞き、周りに声を掛けながら、全員が協力して高め合う。
赤羽根中学校では、上級生から下級生へ、先輩から受け継いできたものを次の代へ伝えていくことを、「赤中のバトン」と呼んでいる。体育祭や合唱祭、そして3年間の集大成である卒業式に至るまで、さまざまな行事を生徒主体で運営している。3年生がリーダーシップを取って学校を引っ張る姿を見ながら、下級生も3年生になった自分たちをイメージしていく。
生徒の活動は、卒業式だけにとどまらない。コロナ禍の影響で式に参加できなくなった下級生に、クラスごとに後輩へのメッセージ動画を作成し、残すことにした。
「boy+girl=friendly」「自身の成長を実感できる」「何事にも全力」。クラスで考えたメッセージ動画のテーマを確認し、撮影が始まった。体育祭の思い出を語る場面では、「一人一人がしっかり声を出すことが大事」と下級生にアドバイス。
「赤中のバトンとは?」「生徒主体でさまざまな行事や部活動を行うことです。赤中のバトンを受け継いで頑張ってください」
「赤中の3年生とは?」「1、2年生よりメリハリが必要とされる1年間だと思います。それぞれの目標に向けて頑張り、今までの9年間で最も充実した1年間にしてください」
小学校から9年間、苦楽を共にしてきた仲間たちの絆は強い。これからも「赤中のバトン」は確実に受け継がれていく。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html
茅ケ崎市立赤羽根中学校(茅ケ崎市赤羽根)
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クラスごとに作成する動画のテーマを確認 [写真番号:607210]
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動画の撮影も生徒主体で [写真番号:607211]