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教室に行こう
綾瀬市立綾瀬中学校(綾瀬市深谷南)

教育 | 神奈川新聞 | 2021年3月8日(月) 15:00

いじめ防止へ三ケ条
全学級や部活動で繰り返し考え決意表明

道徳の授業で、話し合う生徒たち(画像の一部を修整しています)

 「相手の気持ちを考える」「自分がされて嫌なことをしない」「お互いを認め合う」

 綾瀬市立綾瀬中学校の職員室前の廊下の掲示板には、このような言葉がずらりと掲げられている。これらは、同校の部活動が、それぞれ三つずつ掲げたいじめ防止に関する決意表明、「いじめ防止三ケ条」である。同様の掲示は、全ての学級にもされている。

 この取り組みを担当する教員は、次のように語る。

 「多くの生徒には、自らのクラスと部活動という二つの所属があり、それぞれにおいて担う『立場』があります。そして、その『立場』は、学年によっても変わります。異なる立場で、異なる時期に、いじめ防止について繰り返し考えて決意表明をする。これが、綾瀬中学校の伝統となっています」

廊下に掲げられた部活動の「いじめ防止三ヶ条」

 毎年、新学年が始まる4月に、全学級でいじめ防止に関する授業が行われている。その学習のまとめとして、学級の「いじめ防止三ケ条」を話し合いで決め、それを各教室に掲示する。さらに、部活動でも上級生が引退して新しい体制に切り替わるタイミングの9月頃に、同様の取り組みが行われる。

 昨年9月、2学年のある学級の道徳科の授業で、いじめの問題が取り上げられた。教科書を読みながら、いじめをしてしまった人・黙って見ていた人といった「いじめの構造」について考えた後、学習のまとめとして、いじめや差別、偏見のない社会をつくる方法について話し合った。授業後の振り返りに、ある生徒は次の言葉をつづった。「クラスの『いじめ防止三ケ条』を、みんなでもう一度見直した方がいいと思いました。私も、これから少し周りを見て、つらい思いをしている人に寄り添えるようにしたいです」

 生徒のいじめ防止に対する意識は、綾瀬中学校の伝統として深く根を下ろしている。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

 
 

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