県立あおば支援学校で11月1日、開校1周年を祝して開校記念式典が開催された。
来賓受け付け、会場案内、生徒代表あいさつ、校歌・校章制作者への花束贈呈など、高等部知的障害教育部門1年生の24人一人一人が一役を担い、来校者への「おもてなし」を行い、式典を盛り上げた。
「おはようございます」「こちらへどうぞ」
元気な声が校内に響き渡る。生徒たちがあいさつをしたり身ぶりを付けたりしながら、来賓や地域の人を会場まで案内している。
受け付けや案内などを学ぶため、式典日の前に、生徒たちは横浜市青葉区民文化センター「フィリアホール」で、職員によるマナー講座を受講した。
おもてなしのポイントとして、一に美しい姿勢、二に美しい言葉、三に笑顔が大事であると職員から教わった。特に三つのポイントを押さえて、当日の式典に向けて取り組んだ。
練習では、うまくできずに悩んでしまう生徒もいた。それでも、式典までの短い準備期間に、受け付けや会場案内のロールプレイを繰り返し行い、会場となる体育館で本番を想定して予行練習に取り組んだ。
いざ迎えた本番。緊張の面持ちの生徒も、慣れてくるにつれ、笑顔で元気なあいさつができるようになっていった。来賓や地域の人が来ると心を込めて対応し、練習の時よりもさらに良い「おもてなし」をすることができた。式典後には、生徒たちから安堵(あんど)の笑顔が見られた。
来校者からは、生徒たちの笑顔や一生懸命な態度が褒められて、好評だった。それを聞いた生徒たちからは、「またやりたい」「上手にできた」という感想が上がった。
地域の人たちとの連携が、生徒たちの自立に向けた成長につながっている。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html
県立あおば支援学校(横浜市青葉区)
式典本番。緊張な面持ちで来賓受け付け [写真番号:474568]
「フィリアホール」でのマナー学習 [写真番号:474570]