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教室に行こう
県立横須賀大津高校(横須賀市大津町)

教室に行こう | 神奈川新聞 | 2020年12月28日(月) 12:00

 「例えば、親が過去に何か悪いことをしていたから、子どもまで責められるのは違うんじゃない?」「それとこれとは違う。この問題は、歴史的に差別を受けていたわけだから償われなければならないよ」。1年生が、「アメリカの人種差別問題を解決するために、マイノリティーに対するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)は有効なのか」について議論した。県立横須賀大津高校の世界史の授業の一場面である。

アメリカの人種差別問題の解決策を議論

 「Black Lives Matter運動」を導入として、南北戦争、奴隷解放宣言、その後も残っていた人種隔離制度、20世紀の公民権運動といったアメリカの人種差別を巡る歴史を学んだ後、身近な差別問題に立ち返って考えた。国連が定めた「持続可能な開発目標」(SDGs)が達成を目指す17の目標のうち「人や国の不平等をなくそう」の課題解決につながる取り組みである。

 同校はICT(情報通信技術)利活用授業研究推進校に指定されている。生徒たちは、20世紀の公民権運動から最新のニュースまで数多くの映像を視聴。その迫力に、この問題に対する関心を強めている様子だった。

生徒は自分のスマートフォンで課題を提出

 事実を知識として身に付けるだけではなく、情報として整理し、意見を述べ合い、課題の解決策を探る。そうした探究的な学習活動を通し、歴史的な視点から差別問題に関する理解を深め、世界の人々が協調し、共存できる持続可能な社会の実現について展望する資質・能力を身に付けていく。

 授業後に生徒たちは、「『差別はいけないこと』という抽象的な考えから『差別はいけない、ならばそれをなくすためにどんなことをしていくべきなのか』という具体的な行動指針について考えを持つことができるようになった」などと話していた。歴史を学ぶことをきっかけに、人や国の不平等がない社会の実現に向け、生徒たちは展望を持ち始めた。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

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