花と一緒に輝く笑顔
自慢の宝物「五一山」に水やり頑張る
「お願いします」。夏休み明けの8月、5・6年生の元気なあいさつが教室に響く。今日は栽培委員会の活動の初日、委員長などの役員決めだ。例年4月に行われるが、本年度はこの時期となった。
「役員に立候補する人はいますか?」「はい! やりたいです」。軽やかな会話のキャッチボールで、あっという間に4人の役員が決まる。黒板の前で少し緊張した姿を見せながらも、4人は意気込みをみなぎらせた表情をしている。
「どんな活動のめあてでやっていきますか?」「時間を決めるので、グループで話し合ってください」。委員長と副委員長の司会で、会は進む。「花をたくさん輝かせたいな」「『俣野小』という言葉は入れようよ」。グループごとに出た意見を、書記が丁寧に黒板に書く。
「みんなの言葉をくっつけていこうよ」。共通して挙げられた「花」「かがやかせよう」の部分に線が引かれた。「では、この言葉に合うようにキーワードを出してください」。20人の委員全員が沈黙とつぶやきを繰り返しながら熟考し、「新しい」「きれい」などめあてにふさわしいキーワードが出された。
「『新しい花をいっぱい咲かせて俣野小をかがやかせよう』。これで、どう?」。大きな拍手が沸き上がる。皆で決めためあてが完成した。
俣野小には、昭和51年に作られた「五一山(ごいちやま)花壇」と呼ばれる大切な花壇がある。栽培委員会が中心となり、児童・先生・地域の人たちが心を込めて手入れしている。毎年のように市のコンクールで入賞しているこの花壇は、俣野小の自慢であり、地域の宝物である。
「水やりを頑張りたい」「きれいな花を咲かせたい」「私たちも花と一緒に輝きたい」-。「五一山花壇」は、さまざまな思いをのせ、子どもたちの笑顔とともに、これからもきれいな花を咲かせ続ける。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html
藤沢市立俣野小学校(藤沢市西俣野)
意見を出し合い、めあてを決める栽培委員会 [写真番号:366533]
俣野小自慢の「五一山花壇」 [写真番号:366534]