横須賀佐島 魚行商のおかみさんレシピ (71)
タイちり鍋とうろこの素揚げ
おかみさんレシピ | 神奈川新聞 | 2015年12月2日(水) 10:23

冬本番でお正月も近づいてきました。2週連続で、タイを使った料理を作ります。まずは、ちり鍋です。
(1)タイのうろこを取って頭を落とし、三枚におろします。うろこは洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ります。後で使いますので、取っておきましょう。
(2)鍋に入る大きさにタイの背骨を折ります。細かくせず、大きめのサイズになるよう折ってください。
(3)タイの頭、【2】の背骨を鍋に入れ、頭と背骨を覆うぐらい水を入れます。
(4)ショウガと10センチ四方に切っただし昆布を鍋に入れ、火にかけます。
(5)【4】が沸騰したら、お玉であくを取ります。または、沸騰した汁を捨て、もう一度水とショウガを入れて火にかけても結構です。私は、あく取り派です。
(6)40分煮たら大きめのボウルか鍋に目の細かいザルを入れ、煮汁ごとザルにあげます。【2】で骨を大きめに折ったのは、あらをあげやすくするためです。
(7)【6】でとっただし汁に、豆腐、野菜、タイの切り身を入れ、ちり鍋としてお楽しみください。タイのだし汁は、湯豆腐やお吸い物、そうめんを入れるなど、さまざまな料理に使えます。湯豆腐や鍋の残り汁に卵と三つ葉を入れ、雑炊でも楽しめます。寒い冬にはもってこいです。 さて、取っておいたうろこは180~190度の油にできるだけバラバラにして入れてください。手早く揚げ、昆布茶の粉を少しかけます。とてもきれいで、パリパリとした不思議な食感ですよ。

<レシピ =福本 育代>
<イラスト=福本 倖子>