横須賀佐島 魚行商のおかみさんレシピ (36)
メカブ料理あれこれ
おかみさんレシピ | 神奈川新聞 | 2015年3月11日(水) 00:00

今日はメカブです。この時期ならではの食材ですので、いろいろな料理を作りましょう。メカブは茎が硬いので取り除きます。薪(まき)を割るイメージでメカブを立てて包丁を下ろし、ひらひらとした軟らかい部分を茎から切り離します。まずはたたきを作ります。
(1)たっぷりめのお湯にメカブを入れ、1~2分で引き揚げてざるに入れます。
(2)【1】を水で洗い、熱を取ります。ぬめりが消えてしまうので、水洗いはサッとにしてください。
(3)包丁で【2】を細かくたたき、刻んだネギを入れて納豆のようにしていただきます。たたかずに一口大に切り、三杯酢でユズを添えて食べたり、油で炒めてきんぴらゴボウのように味付けをしてもおいしくいただけます。
次は、炊き込みご飯です。
(1)茎を取り除いた状態のメカブを水で洗い、ザクザクと5ミリ大に切ります。
(2)炊飯器にお米を入れます。水加減は少なめで、米が4合だったら3.5合分ぐらいの水を入れます。
(3)【2】に小さじ1杯のこぶ茶と塩を入れ、【1】のメカブを入れて炊き上げます。しょうゆは、出来上がりの色が悪くなるので使いません。炊き上がったご飯はメカブのうまみや成分が入り、また、ぬめりもなく、驚きです。
最後にもう一つ。取り除いた茎を20分ゆで半日ぐらい水にさらすと、渋みが抜けます。サラダのようにしてもいいですし、2、3センチの輪切りにして2、3日みそに漬けたり、ガスレンジで焦げ目が付くぐらい焼き、かじっても美味ですよ。

<レシピ=福本 育代>