横須賀佐島 魚行商のおかみさんレシピ (35)
カタクチイワシの干物
おかみさんレシピ | 神奈川新聞 | 2015年3月4日(水) 00:00
今回は簡単にできて楽しい、カタクチイワシの干物を作ります。
(1)まずはカタクチイワシのはらわたを取ります。親指と人さし指を使い、あごの部分を腹の方に引っ張っていくと、はらわたがきれいに取れます。取れたら、真水で身を洗います。
(2)次に海水より濃いめの塩水を作り、浸すように【1】を漬けます。濃いめの塩水が良い理由は、できるだけ早くして、鮮度を落とさないようにするためです。魚の目が白くなったら、塩水が染みたサインですので、すぐに塩水から引き揚げてください。
(3)真水で【2】をさっと洗います。水気をペーパータオルでよく拭き取り、冷蔵庫で半日ほど、ラップをせずに乾かします。
これで干物の出来上がりです。さあ、いろいろとアレンジしてみましょう。
【3】のカタクチイワシに、乾燥したままのお茶の葉を載せて焼きます。そのまま食べると、すばらしい茶葉の風味を味わえます。同様に、ゴマをかけて焼いたり、七味唐辛子を振りかけてもなかなかです。焼くときは少し弱火にし、ゆっくりと焼いてください。
<レシピ =福本 育代>
<イラスト=福本 桃子>