【時代の正体取材班=斉藤 大起】「国民の思想的創造力を奪ひ、言論の自由を奪ふ如(ごと)き法案は、立憲治下に於(おい)て害あつて益なし」
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込み、6月に成立した改正組織犯罪処罰法のことではない。今から92年前の1925(大正14)年2月21日、本紙の前身である横浜貿易新報(横貿)が、国会で審議されていた治安維持法案を巡って記した社説「治安維持法は無用」の結びの言葉である。
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【時代の正体取材班=斉藤 大起】「国民の思想的創造力を奪ひ、言論の自由を奪ふ如(ごと)き法案は、立憲治下に於(おい)て害あつて益なし」
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込み、6月に成立した改正組織犯罪処罰法のことではない。今から92年前の1925(大正14)年2月21日、本紙の前身である横浜貿易新報(横貿)が、国会で審議されていた治安維持法案を巡って記した社説「治安維持法は無用」の結びの言葉である。