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大森美香さんに聞く 朝ドラで女性応援 幸せ感じる物語紡ぐ

K-Person | 神奈川新聞 | 2016年8月1日(月) 11:30

大森美香さん
大森美香さん

 生まれは北九州市だが、小学1年生のとき横浜へ。横浜翠嵐高校では卓球部に入り、ダブルスで県大会に出場した。文化祭ではミュージカルを上演し、脚本を担当。「みんなで作り上げて発表し、評価してもらうのはうれしいし楽しかった」と振り返る。

 そんな原体験を経て、脚本家に。大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の脚本を手掛け、現在は休息中だ。題材選びから参加してのドラマ作りで、放送が終わるまで2年余りをかけて取り組んだ。

 主人公のあさは、幕末から明治にかけて女性実業家として活躍した広岡浅子がモデル。裕福な商家に生まれ、嫁ぎ先の両替商を立て直し、炭鉱の経営や銀行開業、女子大の設立にも奔走した。

 放送中から話題になったのがあさを支える男性たちだ。夫やしゅうと、義弟などが家庭の内外からあさの力になったが、現実の広岡家の人々の在り方だったという。「当時は妻が家庭の外に出ることがよく思われなかったし、夫が笑いものになることもあった。でも彼らは度量が大きく、やわらかく受け止められた。何よりやろうとしていることを『やめろよ』と言わなかったことが大きい」

 今では、男女共同参画に関する講演会の依頼がくるようになったという。「現代でも女性が働く上での問題点は(明治期と)あまり変わっていないと思う。それを応援したい気持ちがありますね」

 自身は2011年に女の子を出産。子どもを寝かしつけるとき一緒に寝て、夜中2時ごろに起き出して仕事をする。夫は幼稚園生となった娘のお弁当を作るなどサポートしてくれるという。

 娘が生まれた年にちょうど東日本大震災が起きた。そして熊本地震。度重なる震災を経て、作りたいものに変化が生じた。「幸せは突然奪われてしまう、という大きな危機感を持った気がする。だから見た人がちょっと笑ったり、幸せを感じたりするような、前向きな気持ちを届けられるものを作りたい」

 特にテレビの情報はいつでもどこでも目に入ってくる。「今は人が傷つきやすくなっている時代。偶然見かけた人にも優しいものを届けたい」と願う。

お気に入り

 娘と一緒に始めた折り紙。「なかなか難しくて、本を見ながらじゃないとできません」と苦笑する。アジサイの花や2段重ねのアイスクリーム、恐竜のプテラノドンまで1枚の折り紙で折れるという。「あさが来た」では新次郎の母よのが得意としていた連鶴が印象的だった。「手先が器用なお母さんにしたいと思っているところに演出側から提案があって取り入れました」と明かす。

おおもり・みか
脚本家、演出家、映画監督。1972年福岡県生まれ。小学1年生のとき横浜市へ転居。県立横浜翠嵐高校-青山学院女子短大卒。
テレビドラマ「美少女H」(98年)で脚本家デビュー。以来、ドラマや映画で数多くの脚本を手掛ける。
2005年、フジテレビ「不機嫌なジーン」で第23回向田邦子賞を史上最年少受賞。16年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で第24回橋田賞受賞。

記者の一言
 あさの夫・新次郎を演じていたのが玉木宏さん。その玉木さん目当てで見始めた「あさが来た」。平日は見られないので、週末のまとめ放送を録画して見ていた。こんなに朝ドラにはまったのは初めてかも、というくらい毎週楽しみにしていた。一体どんな方が脚本をと思いながらお会いしたら、柔らかな物腰に、自然体がすてきな大森さん。小さな子どもを持ちながらの2年余りに及ぶ全力投球は、本当に大変なことだったろうと推察する。ドラマは大阪で撮影だったため、あまり現場に行けなかったのが残念だったとのこと。それでも立ち会ったリハーサル場面は、あのディーン・フジオカさんが髪を乱しながら波瑠さんを抱きしめる名シーンだったそうで「!」と一人で興奮してしまいました。




お気に入りの折り紙
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