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【K-person】石田泰尚さん
刺激をくれる仲間と共に 舞台で強い光を放つ

K-Person | 神奈川新聞 | 2020年4月12日(日) 11:40

石田泰尚さん


石田泰尚さん
石田泰尚さん

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団に移籍して20年目。研ぎ澄まされた演奏と、舞台に登場した瞬間から光を放つようなカリスマ性で、オーケストラの要としての存在感はますます大きくなっている。「楽団員やスタッフに支えられてここまで続けてこられた。大切な仲間たちに感謝しています」とこれまでを振り返る。

 2014年からは﨑谷直人さんがソロ・コンサートマスターとしてオーケストラに加わったが「コンサートマスターが2人体制になっても、責任が軽くなるということは全くない」ときっぱりと話す。「『俺の背中を見て付いてこい』という感覚派の僕と、理論派で、丁寧にアイコンタクトを取りながら演奏する彼と、という真逆のアプローチがあることはオーケストラにとって成長につながるはず。彼は素晴らしい才能を持ったバイオリニストだし、今後は僕と二人でのユニットとしても活動していくので、楽しみにしていてください」

 ソリストとして、またユニットでも活発に活動しているが、今年は特に、生誕250年を迎えたベートーベンをテーマとした公演が数多く企画されている。執行恒宏(バイオリン)、榎戸崇浩(ビオラ)、阪田宏彰(チェロ)と共に長年活動している「YAMATO String Quartet」では、4回に分けて「ベートーベン 中・後期弦楽四重奏曲全曲演奏会」に挑む予定だ(県立音楽堂/日程は調整中)。「弦楽四重奏は4人の調和が一番大切で、非常に難しいジャンル。ベートーベンは特に練習が必要な作曲家で、正直きつい。早く今年が終わってほしいと思うくらいです」と笑う。

 国内を代表するソリストが集結した男性だけの弦楽アンサンブル「石田組」も音楽ファンの注目の的だ。正統派のクラシックはもちろん、ディープ・パープルやクイーンなどのロックから石川さゆりさんの演歌まで、バラエティー豊かなプログラムで観客を魅了している。「全員が素晴らしいプレーヤーで、自分も毎回、刺激をもらっています」

 今後の目標を聞くと「ソロやユニット、オーケストラを、それぞれ長く続けていきたいですね」と充実した表情を見せる。「来年は大好きなアストル・ピアソラの生誕100年というメモリアルイヤーなので、タンゴの演目を披露する機会が増えるはず。今からとてもわくわくしています」

いしだ・やすなお
 バイオリニスト。1973年まれ、川崎市出身。神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ソロ・コンサートマスター。2008年神奈川文化賞未来賞、12年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。20年4月から京都市交響楽団特別客演コンサートマスターに就任。

記者の一言
 特にロックやタンゴの楽曲を演奏する際のエネルギッシュな姿が印象的だが「体力づくりはまったくやっていません」と意外な返答。「冬はコタツに入って顔だけ出して寝るのが好き。『相棒』の再放送やお笑い番組を見るのが最高の息抜きで、さまぁ~ず、千鳥が好きです。特にダウンタウンは、出演する番組を全部録画して見るくらい好き」と熱く語ってくれた。

 「音楽にはユーモアが必要」とはよく聞くけれど、石田組「組長」の意外な素顔に癒やされました。

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