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藤ヶ谷太輔さんに聞く クズ男熱演 今後やりたい役柄は?

K-Person | 神奈川新聞 | 2023年1月15日(日) 12:00

 恋人に浮気がばれて同居する部屋を飛び出し、転がり込んだ親友の家では、自己中心的な姿を注意されて逃げ出し─。公開中の映画「そして僕は途方に暮れる」で、困難にぶつかると逃げ出してしまうフリーターの主人公・菅原裕一を演じた。自分自身とは「ものすごく離れている」という裕一は、2018年の舞台版でも演じている。「人は逃げたいと思っても我慢してしまうけど、裕一は突発的にだめだと思ったら逃げちゃう。2周、3周して『格好いいやつだな』と思うようになっちゃった」と笑う。

 「僕が本当に裕一だったら逃げていた」という撮影現場は、なかなか過酷だった。三浦大輔監督独自の“OKライン”に到達するまで何度も演技を繰り返す。「『こうしてほしい』と言われて修正したつもりが『もう1回』と。監督の思う『ここ』に自分の『なんとなくここ』が、はまるかどうか」。作中のある重要な場面では、リハーサルを含め100回近く同じ動きを反復したという。「過酷な三浦組だったからこそ、監督が引き出してくれたその時の表情というか。『同じことをやって』と言われても一生出ないようなものが詰まっている」と話す。

配給:ハピネットファントム・スタジオ(ⓒ2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会)

 裕一からは見事なまでの“クズ男”感がにじみ出るが、徐々に印象が変わっていく。「最初はきっと(裕一への)反感から始まり、気づいたら共感になっている。自分も同じことをしているかも、と急にがけっぷちに立たされる。見終わった後に皆さんがどう思うか、すごく楽しみ。長く愛される映画になれば」。俳優として活躍の場を広げているが、裕一のような「格好よくない」役柄の方が、「全然面白いし、そっちの方をやっていきたい」と力を込める。

 一方で、ベースに置くのは「個人の活動をKis─My─Ft2(キスマイフットツー)に還元する」こと。「この映画を見て、自分を知りキスマイを知ってもらえて、ファンになっていただけたら。それが理想の形」

 この映画も含め、仕事では新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。だが、「『ステイホーム』の時期に、学びたい、やりたいと考えていたことをやったら楽しかった」と、さらなる躍進につなげた。「丁寧に暮らし、充実した心で仕事をすればちゃんと届く。今年はこれからの人生のために、どこに進むか、どうなりたいか、しっかり一歩を踏み出してみようか、という年になるのかな」

ふじがや・たいすけ
 歌手・俳優。アイドルグループKis-My-Ft2(キスマイフットツー)メンバー。1987年神奈川県生まれ。2011年に「Everybody Go」でCDデビュー。19年フジテレビ「ミラー・ツインズ」、20年日本テレビ「やめるときも、すこやかなるときも」などのドラマや舞台「野鴨 Vildanden」(22年)などの出演に加え、バラエティー番組やCMでも活躍。テレビ朝日の主演ドラマ「ハマる男に蹴りたい女」も放送中。「そして僕は途方に暮れる」はTジョイ横浜などで公開中。

記者の一言
 取材時の第一印象は「硬派で頭の回転が速い人」。そのイメージが変わったのは、神奈川の思い出の場所として子ども時代に「めちゃめちゃ行っていた」という「こどもの国」(横浜市青葉区)を挙げたときだ。「チョークでアスファルトの上に絵を描けるところがあって、すごいでっかくゲームのキャラクターを描いた。今でも残ってないかなあ」。思い出を話す時の笑顔は輝くようで、とても爽やか。重い演技からバラエティー番組まで幅広く活躍できるのも、そんな両面を持っているからかな、と思った瞬間だった。

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