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【K-person】今井翼さん
フラメンコがくれた大切な出会い 名画家ゴヤを学び、演じる

K-Person | 神奈川新聞 | 2021年2月21日(日) 11:10

今井翼さん

今井翼さん

 エンターテインメントの世界に入って25年。カメラの前で静かにたたずむ姿からも、ステージに立ち続けてきた表現者ならではのエネルギーが伝わってくる。

 俳優、歌手としてファンを魅了する一方で、フラメンコダンサーとしても活躍中だ。2007年、仕事をきっかけにレッスンを開始。頻繁にスペインにも通い、稽古を重ねた。「最初はコンパス(拍子)を習得するのに苦労したけれど、このご縁でスペインに関する仕事もいただけるようになった。自分にとってすごく大切なものです」と思いを込めて語る。

 4月から上演されるミュージカル「ゴヤ -GOYA-」では主演を務める。スペインの画家・ゴヤを題材にしたオリジナル作品で、ピアニストの清塚信也がミュージカルの作曲・音楽監督に初挑戦することも話題だ。「豪華な制作陣、俳優陣と仕事ができるのは期待と同時に緊張感がある。特にキムラ緑子さんは憧れの存在で、共演できることをとてもうれしく思っています」と目を輝かせる。

ミュージカル「ゴヤ―GOYA―」日生劇場、4月8~29日。全席指定S席13500円、A席7千円。チケットはチケットホン松竹電話0570(000)489

 「裸のマハ」や「カルロス4世の家族」などのゴヤの作品は、昨年公開された映画「プラド美術館 驚異のコレクション」でも数多く紹介されている。日本語吹き替え版ナビゲーターを務めた際には「謎めいている画家だと思った」というが、今、改めてゴヤについて学びを深めている。「宮廷画家に上り詰めた若い時代には、出世欲をむきだしにするような貪欲さもあったかもしれない。一方で晩年の作品には病と絶望を受け入れた人間でないと描けない芸術性を感じます」

 演出にフラメンコを取り入れる計画もあるといい「ゴルペ(足の裏全体で床を打つ動作)でゴヤのエネルギーを表現できたら」と意欲的な表情を見せる。

 18年9月からメニエール病治療のため休養していたが、20年2月にシスティーナ歌舞伎「NOBUNAGA」で舞台に復帰。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」には毛利新介役として出演し、桶狭間の戦いで見せたアクションが話題になった。「こんなにたくさん仕事をさせてもらえると思っていなかった。昨年は『おかげさま』という気持ちを強く感じました」と振り返る。休養期間は自分を見つめ直し、体を整え、ダンスの基礎に立ち返る大切な時間にもなったという。「今は『ひとつひとつ』がモットー。自分を生かしてくれる周囲に感謝しながら、目の前の仕事を大切にし、表現者として成長していきたいと思っています」(太田 有紀)

いまい・つばさ
 俳優、歌手。1981年藤沢市生まれ。95年ジャニーズ事務所入所。「タッキー&翼」としてデビュー後はテレビや舞台で活躍。2012年スペイン文化特使就任。18年9月ジャニーズ事務所退所、休養を経て20年2月に活動再開。同年4月から松竹エンタテインメント所属。同年はTBS「Oh!ベイスターズ2020」、日本テレビ「おじさんはカワイイものがお好き。」などにも出演した。

記者の一言
 スペインにまつわる「推し」の一つはサッカーチーム・FCバルセロナ。観戦時には選手の「入り待ち」「出待ち」もする熱烈さだ。国内では横浜FCを応援するため、三ツ沢競技場によく足を運ぶという。

 プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」のファン歴も長い。「名前は変わっても、神奈川を代表するチームとしての存在感は大きい。幼い頃から通っている横浜スタジアムにも愛着があります」。観戦時の主食はシウマイ弁当だそうだ。ますます活躍が期待される「神奈川の星」の地元愛を感じられてうれしかった。

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