◆肉厚２センチでも軟らか
横浜中華街・玄武門そばで見つけた「フランス田舎料理」の看板。永井清孝シェフ（４７）が２０００年に開いた、ビル２階にある隠れ家風の店だ。
常連客がこぞって注文するのが、ランチセット「牛舌（たん）の煮込み マデラワイン風味」（パン、スープ、コーヒー付き、１７００円）。４時間煮込んだ後に１晩寝かせた牛たんは、約２センチの肉厚ながら、ナイフを入れるとすっと切れる軟らかさ。ほろりと崩れる食感と、じんわり広がる濃厚なうま味に頬が緩む。
「中華街に出店したのは、家族とよく来た思い出の場所だから。肩肘張らずに楽しんで」。優しくほほ笑む永井シェフの柔和な人柄も“主力メニュー”の一つに違いない。
横浜市中区山下町２００、永光ビル２階。みなとみらい線元町・中華街駅徒歩６分。午前１１時半～午後２時Ｌ．Ｏ．、同５時半～９時半Ｌ．Ｏ．。日曜休み。電話０４５（６４０）５７６６。
